子どもに環境教育をするということ

先週末は、ボランティアで子どもたちに環境問題を教えるワークショップに参加していました。

 

イルカの生態のお話をした後で、紙粘土を使ってイルカを作り、最後にそれを持って帰れます。ヒレの位置がどこにあるのか、お目目やお鼻はどこかなどを、クイズ形式で当てながら進めていきます。

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最後に、出来たぁー!と喜ぶ子どもたちに、「イルカさんのお腹からこんなにたくさんのプラスチックが出て来ました」と持っていき、可哀想なイルカさんの為に出来ることは何かな?と問います。袋を使わないという答えが出たり、出なかったり、やっぱり子ども(3歳〜10歳)には難しいよね、というのが私の感想です。

 

何より、本当に【親だわ…】と思うシーンが沢山あったので、メモしておきます。

 

まず、クイズになってのびのびして答える子どもは、①親がその場にいない、②お父さんがいる、のいずれかが多くて、お母さんがいると、いちいちお母さんの顔色を伺ってしまう。

恐らくお父さんよりお母さんと過ごす時間が多い子どもたちは、お母さんに怒られることも多いのでしょう。

お母さんに怒られない答えを言っただろうか、お母さんに褒められる答えを言っただろうか、お母さんは、発言したわたしをどう思ってるのか、お母さんの顔を見てみよう、という感じです。

それを見て、とても複雑な気持ちになってしまいました。

 

岡本太郎が、「全ての子どもは芸術家」と言ったように、

人類学者が「全ての子どもには、この惑星の摂理が全て詰まってる」と言ったように、

子どもは、ありのままがいい。大人がひっくり返るような発言を連発するくらいでいい。

 

そして、子どもの視線の先にいるお母さんを見ると、

 

 

めちゃくちゃ子どもを睨みつけたり、

真顔で頭を横に振ったりしている。

挙句の果てには、粘土のイルカ作りを手伝ったりする。

 

ああぁーせっかくの天才芸術家が…。

 

 

 

のびのびしてる子どもは、親の顔など見ずに、後ろに立ってるお父さんお母さんも、子どもではなく、イルカの生態などを聞いて、へぇ〜みたいな反応。

 

 

この違い…

 

子どもを信じているかどうか、だと私は感じました。

 

また、それがこんなにも子どもに影響するんや、と衝撃を受けました。

 

また、受付にミンククジラのヒゲ板と、マッコウさんの歯を置いて、何かな?のクイズがあったんですけど、

 

箱の下を引っ張ると答えが出てきます。答えが知りたくて、直ぐに引っ張る子が殆どだったけど、3人だけ絶対に引っ張らない子たちがいました。(この3人はグループでなく、1人ずつです)

 

彼らは「髪の毛?」「皮膚?」「なんやろ…ヒレの一部?」と悩みながら、下に答えがあるよと言っても引っ張りません。自分で考えたいのです。横にいるご両親も何も言いません。子どもが考えるのを見守り、自分たちも考えているようでした。

粘って粘って彼らは自ら【ヒゲ】と【歯】という回答にたどり着きました。

正解のあとに、詳しく解説すると、なるほどとより深く理解した感じでした。さらに、「歯はどのへんまで埋まってるの?」と聞いてきた子もいました。みんな10歳未満です。

この子たちは、未来、就職先に困らないだろうなと想像しました。

既に日本社会では、出ている答えを覚えることが出来る人よりも、答えのない問題に対して考える力がある人が求められており、環境問題は、その最たるテーマです。

誰も解決策が分からない。

地球の温暖化の止め方が分からない。

マイクロプラスチックを摂取した人間が未来でどんな健康被害があるのか、病気の人が出て見ないと分からない。

 

そんな未来に、考える力のある子どもたちが1人でも多く育って欲しいなと、思いました。

 

私は、結婚も出産もしていないので、子育ての経験のない奴が何を言っているのかと言わそうですが、

 

 

お母さん、むやみに怒らない方がいい。

子どもを信じてあげて欲しい。

そして、沢山のwhy?を投げかけて、考える機会を与えあげて欲しいなぁ〜