大阪のエッヂ、新・里山
梅田のスカイビルといえば、年々、観光客の定番スポットらしく、大阪在住30数年の私だけれど、
知ってるだけで上がったことない。
今後も上がることはないと思っていたのだけれど、
先日、東京からの友人が大阪に来ていて、大阪を案内するのに下見をしていたら、
スタイビルまでが新梅田シティと題した大工事計画で、今までの道が大きく変わっていた。
大阪都構想の文字が頭をよぎり、
色々思うことを抑えてスカイビルの麓についた。
すると、新・里山と書かれた看板がある。
待てよ、そう言えば友人がスカイビルで無農薬の畑が出来たと前に言ってたっけ?
と、はやる気持ちを抑えながら、里山に向かう。絶対に大したことないと思いながら到着。
なんかラピュタに出てきそうな森の壁みたいなんを発見。え、凄いオシャレやん…
凄い、、ええやん。
素人にしては、凄いいいな、解説ないんかなぁ…と思ってフラフラしてたらあった。
安藤忠雄て書いてる…
素人にしてはいいって、どの口が言うたんや。安藤さん、本当にごめんなさい。
里山って、今まさに勉強中だから、分かるぜ、分かるぜ〜と思いながら今度はお庭へ。
低木と中木がバランスよく生えており、椎茸も作ってた。横に観光バスの駐車場があり、景色台無し!と思ったけど、
ネギやニンニクの向こうに立ち並ぶ高層ビル。
育ち過ぎのキャベツ
ミツバチや鳥が来るように植えられたお花と果樹エリア
質問形式で一方的に里山について教育してくる沢山のボード、
写真は撮り忘れたけど、ため池もあり、水の流れがおきる所と溜まる所も設計されている。竹も生えてて、5年後のその竹の利用方法まで示されていた。
「落ち葉は、腐葉土といって土の栄養にもなるので、基本拾いません」
「雑草も生きています。虫も生きています。みんなで分け合いましょう」
と書かれた後ろで、係りの人がせっせと落ち葉拾って雑草抜いてたけども。
いいと思った。
ビルが立ち並ぶ都会の中での畑。
エッヂだな、と。
新しいものは、いつもエッヂから生まれるのです。
例えば、アメリカとメキシコの国境付近で、新しい食べ物が生まれたり、
アメリカの日系エリアから、オリジナルとは、かけ離れた鮮やかなsushiが生まれたりする。
ヘアメイクアーティストでオネエ系が多いのも、彼らは男と女のエッヂにいるから、どちらにも囚われないメイクができる。
エッヂからは、
何か大切なものが生まれる。
人が手入れし続けなければならない人工的に作られた里山が大都会に放つその異質感
大阪の中心部に出来た【新しい里山】なのだと思えた。
近くの保育園の子供たちが苗を植えたりここに来ているらしい。その子供たちにとっては、ここが田舎のような場所になるのかも知れない。
かなりメンテナンスが必要な里山で、賛否両論もあるだろうけど、
東京からの友人、Stephanie が言った、
「ないよりあった方がいい」
本当に同感。
本当は、もっと自然に緑が残っているべきで、人工的でない方がいいんだけど、
人工的でも、ないよりあった方がいい。
スカイビルの麓の新・里山、
積水ハイムが頑張ってると思うので、本気の農業の視点ではなく、人が自然に寄り添うアーバンパーマカルチャー的に、興味のある人は是非。