不都合な真実2
先日、京都にある京エコロジーセンターというところで不都合な真実2の上映会に参加してきました。
当日の4/21は、京エコロジーセンター17歳のお誕生日ということで、この日に合わせて、このドキュメンタリーのchoiseというのに(国の管轄にしては)センスの良さを感じました。
ドキュメンタリーのこの作品のストーリーを簡単に説明すると、アメリカのゴア元副大統領が、大統領選に負けてから環境活動家になったことと、不都合な真実1が放送されてからこの作品の公開(2017年)に至るまでの地球環境の変化と私たちが知ることのない国連会議の裏側が映し出されていました。
あまりにも素晴らしい作品なので、ここでおススメします。
不都合な真実1をご覧になってない方でも、理解出来る内容です。
少し話がそれますが、先日、仕事帰りに環境系セミナーに行った時に衝撃な事を知りました。(以下、環境省のデータより、大阪工業大学の田中教授の講義から引用)
1980年から2012年までの間、地球の気温は上がり続けることなく、上がったり下がったりを繰り返していました。写真で言うハイエイタスという期間です。
世界中の科学者は、この謎が解けず、温暖化が起こっていると唱える学者チームと、(お金を貰っての人も含む)人間のせいではない!温暖化は嘘っぱちだ!というチームに分かれていました。
私がアメリカにいた時も、温暖化否定派の人に沢山出会いました。彼らは「神は私たちに素晴らしい地球を与えたからこの星が終わることはない。あったとすればそれは神のお望みだ」という人までいて、ひっくりかえる程驚いた記憶があります。宗教を否定はしませんが、宗教によって環境問題が軽視されるなら問題だなと思った記憶があります。
しかし、先日のセミナーでは、現在、世界の学者がほぼ一致して【温暖化はあり、人間のせい】という答えに辿りついたそうです。
理由は、ハイエイタスの期間がスーパーコンピュータによって解き明かされたからだと。その解き明かされた事というのが、
【海が科学の予想を遥かに、遥かに超えて二酸化炭素を吸収していた】
というものです。
そして、現在、地球の気温は上がり続けており、海が限界を超えたことを示しています。
このままでは確実に人体を含む全ての生き物に影響があります。
海が、限界まで頑張っていたという事を数字で示されるのは、胸が締め付けられた。
ただ、気候変動に関して、
農家さんは、
漁師さんは、
ダイバーである私たちは
分かっていた。
作物の育ちが変わった事を。
魚がどんどん減って、沖に行かないと取れなくて、沖に出ても取れなくなってきてることを。
サンゴが真っ白になって、魚の大きさも小さく、数も減っていることを。
スーパーコンピュータなんかなくても、
みんな分かっていた。
それでも、科学で証明出来なかった約30年間を、私たちは無駄にしてしまった気がして、深く深く心が痛んだ。
今になってSDGsや!と企業がイメージアップとして取り組み出したことに憤りを覚えながら、この偽善活動が失われた30年間を取り戻せるだろうかと不安になったりもする。
統計学は大切だし、数字はとても重要な意味がある。academicな人たちが証明することは、仕事であり、地球にとっても大切なことだ。でも私たち一般人にとって、もっとも大事なことは、自分が感じたことに従うことではないかと思う。自然の声に耳を傾け、自らの内から巻き起こる心に従うことをしなければ、大きなシステムに流されるだけで、気付いた時には、too lateなのです。
映画の上映会の後に、あるおじいちゃんが言ってた。「空がな、曇ってるんや。晴れてても昔の青い空の色と違うんや。詳しいことは分からんけど、おかしいよ」と。
住宅ローンの返済や、
子どもの教育や進学について考え、
必死になって働いてるうちに、
私たちは美しい空の色も分からないし、フレッシュな空気の匂いも分からなくなってしまったのかなぁ
映画の最後にゴアちゃん(元米副大統領)が言うんです。
「私には分かる!40年この仕事をしているんだ。感覚なんだ、感覚で分かるんだよ」と。
環境系のドキュメンタリーで泣いたのは、chasing coral以来で、本当に素晴らしい作品だった。
もっと自然に寄り添う、そんな生き方をしたいなぁと思った。
そして、何故それができないのか、自分の生活に置き換えて考えて見たところ、
働き過ぎ、
という結論が出た。
正確には、働かせられ過ぎ。
自らの内からなるエネルギーの放出ではなく、外からのエネルギーで動かされ、お金を貰ってることにより、自然(海や土)から遠のいている。
あかん、これが、あかん!!
2019年は、働かされないことを意識していきたいなぁ