宮古島PDC合宿で衝撃だったことシリーズ
27人の身知らずの大人が一つ屋根の下で2週間の共同生活。
そう、それはワイルド版テラスハウス。
どんな風にワイルドで衝撃を受けたかを箇条書きにしておく。
ご飯を食べ終わると、新聞紙で器を綺麗に拭く。それをキッチンに持ってく。
二つの結構大きなボールがあり、1つは米のとぎ汁が入っている。もう一つは綺麗な水が入っている。
そのボールで30人分の洗い物を済ます。
米のとぎ汁は油を落とすため、洗剤は不要。エコ過ぎる。
ご飯が基本ビーガン(一切の動物性食物が含まれない料理)だったけど、
どれを食べても美味しい。お肉が入ってる!と思ったら大豆ミートだったり。ビーガン料理は不味いという私のイメージが払拭出来た。
がしかし朝食は
修行感が凄い。
だけど必ず3時におやつある。超絶うまい。
室内の講義が朝から晩まで続いたある日、講師として野草に詳しい地元の人が来た。自己紹介でご本人の口から衝撃の一言が。
「え〜数日前に飲んでたら、隣り合わせた方に野草のこと話してくれないかと言われて来ました。急だったのでお役に立てるかどうか分かりませんが、お話します」
そんなんでええのかとジワジワこみ上げる。
そして、その方について外に出て野草について話を聞いた。
これはね〜と説明しながら葉っぱをもぎり、突然食べた。食べながら話してる。
みんなびっくりして最初は笑ってたけど、3つ目の草の説明の時には、先生が草をもぎるとみんなももぎり、先生が食べると瞬時に食べるという事態に
私は1人笑いが止まらず、2つくらいしか草は食べなかった。
1人が「年末だし大掃除しない?」と言い出した。ほうきとちりとりがあるだけ。お風呂をしていると細いブラシがない!ブラシないよー!取れないよー!と言ってると誰かが外から枝を拾ってくる。
めちゃ使える!エコ過ぎる!てか、メンバーの創造性が半端ない。
部屋も綺麗になり、大晦日。
年越し何するのか師匠に聞くと「何も考えてない〜何する?」と。
師匠の自由度が酷い。
誰かが紅白歌合戦しよう!と提案。その後、全国から来てるので東西に分かれてはどうかとなる。偶然、東と西で半分になり、
歌のテーマとして、沖縄の曲、または沖縄出身のアーティストが歌ってる曲となる。練習時間は1時間ほど。
そして、出会って10日しか経っていない人たち同士での歌合戦がこちら。
信じららないほど狂ってた。
ピアノやウクレレや、誰かが空のゴミ箱ひっくり返して叩いてドラムにして、みんな踊り出して、最後は歌というより吠えるみたいな、雄叫びみたいな、部族みたいな、
最後は、アフリカの大地しか見えなかった。
3時くらいまで盛り上がった。
合宿後半になるとそれぞれ朝食のお粥を作る当番が来る。
私は元旦だった。新年からみんなのご飯を作るなんて、2019年は間違いなく良い年になるに違いない、そう思った。
寝不足だけどお粥なら楽勝と思ってたら、まさかのパンだった。
食パンとキャベツと大根を渡され言われた。
「あとは、外に生えてるやつ好きにとって使ってくれていいし、自由にして!●●もあるし〜●●もあるし〜」と。
外に出た。
芝生しか見当たらなかった。
ここに食べれる何が生えているというのか。●●あるし〜、の●●は何だったのだろう。
授業で野草をむしゃむしゃ食べてたみんなを笑って話を聞いていなかった自分を深く反省した。震災があれば私は間違いなくスーパーに行くし、スーパーに食べ物がないと、食べ物ないー!てパニックになる一般大衆であると、
トーストとサラダをみんなに出しながら反省した。
生きる力が私にはない、都会の生活に慣れてしまった私には、食べ物を生産する力なんて何もなかったのだ。
つづく